製作発表より、質疑応答その1、です
製作発表ネタが続きますが、今日と明日は、質疑応答の模様をお伝えしたいと思います。
今日は、その一つ目、エンジニア役の市村正親さん、クリス役の井上芳雄さん、キム役の笹本玲奈さんの3人への質問です。
時間の都合もあり、2つのみとなった質疑応答。いずれもマスコミからでした。
まず、ひとつめに、市村さん・井上さん・笹本さんにうかがいたい、ということで、こんな質問が出ました。
「この舞台は戦争がテーマではない、というお話がありましたけれども、ベトナム戦争以降もいろんな戦争が続いていて、今、日本でも決して無縁ではないような状態になっています。その中でこの作品が、今の日本にどんなメッセージを送れると思われますでしょうか?」
この内容に、最初にマイクを持った市村正親さんは、「今のご質問は非常に難しい」と前置きした後、
「僕、現在『モーツァルト!』に出演中で、今日はこれ<=『ミス・サイゴン』製作発表>が終ったら『ペテン師と詐欺師』の稽古に行くんで」
と客席を笑わせます。
「まあ、あの、『ミス・サイゴン』の今の質問に関しては、これからよく自分の中で…来年になってからですね、もう一度、現在の社会状況と照らし合わせながら、舞台の上でその答えをお返し出来たらいいかなと思います」
次の井上芳雄さんも、「えーっとですね…」と、言葉をじっくり選びながら立ち上がります。
「確かに作者は、この作品のテーマは“戦争”ではなく“愛”だと言ってるんですけれども。…でも、この作品の中に占める“戦争”というテーマの大きさもすごく感じていて、やっぱり、見逃す…というか、無視は出来ないことだと思います」
と語った井上さん。続けて、
「僕は、前回演らして頂いた時に、全くベトナム戦争のことを知らなかった、ということに気付いたっていう…。で、知れば知るほど…ベトナム行ったりもしたんですけど、こんなことが起こってたっていうことを知らなかった…まあ、罪、まではいかないけど、自分が情けないな、と思いました」
と前回公演を経ての想いを語ります。それから今までの間には、ベトナム戦争について更に見聞きすることもあったようで、
「決してこれ、日本に、今生きてる自分たちに関係が全然ない話ではない」
と感じたそうです。
「<ベトナム戦争後>いろんな政治的な影響もあっただろうし、日本の米軍の基地からベトナムに飛び立ったっていうアメリカ兵の人にも会ったりしたし。決して遠い話でないな、ということを感じたので。…まあ、それがどう作品に影響出るかわからないですけど、とにかく”知る”ということと、さっき市村さんもおっしゃったけど、舞台で自分が感じたことを表現出来ればいいかな、と思います」
最後の笹本玲奈さんは、
「戦争って言うのは、今のこの私たちの世代には、ホントに想像もつかない…経験もしていませんし、それこそ祖父母から聞くぐらいでしかないんですけど」
と、自分たちが戦争を知らない世代であることに触れた上で、
「ホントに、今の時代だからこそこういう作品ってやるべきだなんだな、ってことを前回すごく思いました」
とコメント。そして、今回の公演について、
「貧しくて、ホントに恵まれない生活の中でもひとつの愛を信じて生きていた人間がいたんだ、ということを観て頂いて、何かひとつ、純粋な気持ちとかそういうものを思い出して頂けたらな、と。ホントに、私たち世代の人には、特に観て頂きたいな、と思っています」
と締めくくりました。
三者三様の語り口でしたが、本人あるいは演じる役が抱える想い、人生、そして愛を7月からの舞台を通してお客様に届けたい、という熱さが感じられました。
2つ目の質問は4人のエンジニアへのもの、個性豊かな回答ぶりです。お楽しみにー。







