舞台稽古見学 特派員レポート その1
本初日の幕も開きましたが、1週間前の7月11日、舞台稽古2日目の模様をご覧いただいた特派員の皆さんから、想いのこもったレポートが寄せられています。
今日は「その1」として、15名の特派員の中からまずは4名の方々のレポートをお届けします。
今日掲載させていただくレポートは、玉響さん、NAOMINMIさん、きょうこさん、ヒカリコさん、の4つです。
どうぞー。
<特派員レポート① 玉響さん>
当日、集合時間を思い違いしていた私。手帳を確認するとすでに集合時間。ダメ元で途中からの見学をお願いしたところ、快く出迎えてくださった東宝演劇部の担当者様にまずはお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました!
皆さんより遅れること約1時間、見学時間はあと1時間! 実は『ミス・サイゴン』をまだ一度も観ていない私にとって、舞台上のセットや初めて耳にする生のオーケストラの音楽がとても新鮮で、メモを取りながらも心の中ではウワ~!の連続でした。
キムとクリス2人のシーンの稽古では、一組終わると時間を惜しむようにすぐにまた別の組が交代して、動作の確認を念入りに行っていました。キムがクリスの肩に両手を置く位置、クリスがキムを抱えながら回転しつつ、どのようにしたら自分の体にも負担が少なく且つ自然に2人の愛を表現できるか、というような点をキャストの皆さん、振付師の先生も一緒になってお互いに意見を交わしている様子が伺え、当然ですが、複数キャストならではの限られた時間の中で出来るだけ多く練習したい!という想いが伝わってきて、食い入るように見てしまいましhた。でも時折、笑い声も聞こえてきて、緊張で張りつめたばかりでなく、今日まで長い間一緒に頑張ってきた「同志」たちなのだなと微笑ましく思えました。
【今も信じているわ】では、照明の具合でも止めが入り、次の指示が出るまでひたすら待ちの時間。本番まで時間がなくても、ひとつひとつの動き、間、もちろん歌もイントネーションひとつ、歌いだしのタイミングなど、妥協せずに丁寧に完成させていくプロセスを垣間見て、こうして美しい舞台が創られるのだと教えてくれました。
初めて『ミス・サイゴン』を観劇する前にこのようなご褒美を頂き、その日にしか見ることが出来ない「奇跡」を心待ちにしつつ劇場を後にしたのでした。
<特派員レポート② NAOMINMIさん>
本番3日前の『ミス・サイゴン』の舞台稽古を見学させて頂きました。
私はまだ1回も『ミス・サイゴン』を観劇したことがなく、パンフレットであらすじを読んだり、東宝のイベントの中でアンサンブルの方に『ミス・サイゴン』のダイジェスト版を見せて頂いた程度です。
まずはスタッフの多さに驚きました。いつも客席からは俳優さんしか見えませんが、実際には演出家、音響、照明、踊りのスタッフやら本当にたくさんの方が1つの作品を作られている姿に心うたれ、私もスタッフの一員になってみたい、と思ってしまいました。
本番3日前ということ衣装もセットも本番さながらでした。
見学後に、初演から制作に携わっているスタッフの方のお話によりますと、セットはすべて海外から輸入されたものだということです。この大掛かりなセットを海外から輸入しているだなんてほんと驚きです。帝国劇場の1番の魅力は箱が大きいことで、セットは私が観劇時に最も楽しみにしてるものの1つです。今回見学させて頂いた稽古はとめ稽古でしたが、大掛かりなセットがすぐにもとに戻ったり、また動かしたりできるよう精巧にできている点にも感銘を受けました。2階席から見学していましたので、横に表示される電光掲示板や天井から垂れ下がる幕、照明の具合がとっても素敵に見えました。
俳優さんたちは全員揃っており、1役に何人ものキャストがいるためみな互いを教えあいながら稽古している点が印象的でした。そして何よりも目に焼きついたのがエンジニア役の市村さんの演技です。舞台に立たれるや否やがらっと雰囲気が変わり、そして周りの俳優さんたちの演技にも影響を与え、客席の目を奪うパワーをもってらっしゃいました。
アジアンなメロディ、アンサンブルの格好いいダンス、荘厳なセット、豪華なキャスト、素敵なストーリー・・・・・
本番を本当に楽しみにしております。
<特派員レポート③ きょうこさん>
期待に胸ふくらみいつもとは違った気持ちで向かった帝劇。正面玄関に集合後、二階喫茶室で東宝演劇部の方から説明と注意を受けいざ客席へ。二階最前列の好きな場所にすわれるなんてそれだけでも幸せ!
今回拝見したのは主に位置幕の“ウェディング”から“今も信じているわ”まで。藤岡・笹本ペア、井上・ソニンペア、原田・知念ペアの“世界が終わる夜のように”を一日で聴けるなんて夢のよう! 中でも今回キム初主演のソニンさんの意気込みには感動です。さらに筧・市村エンジニアですよ~。そしてトゥイは神田さん、石井さん。同じシーンでも役者さんの個性により細かい動きが異なり本当に興味深いです。
歌に聴き入っていると演出家の“ストップ”の声がかかり立ち位置や演技についての指示がだされ、いつしか“お願い止めないで~”と念じている自分が、、、。笑。改めて、舞台を創るのは気の遠くなるような細かい作業の連続なのだと実感しました。1シーンを創るのに演技はもちろんのこと、振り付け、舞台装置、照明、オーケストラ各々の確認が時間をかけて行われます。この一つ一つのパーツが綿密に組み合わさり、あの素晴らしい舞台が完成されているのだと思うと頭が下がる思いです。又その間役者さん達はじっと舞台上で待っています。待つのも役者の仕事というのもまさに目のあたりにしました。
クリスがキムをベッドから抱き上げてくるくる回るシーンも各ペアで何度も動きを確認。これもかなり時間をかけて行われていました。しかし役者さん達は和やかで楽しそう。プレビュー目前でもう最後の確認といったところなのでしょうね。
東宝演劇部の方には昼食まで用意してくださり、又スーパーバイザーの増田さんの貴重なお話まで聞くことができ本当に感謝感激でした。心より御礼申し上げます。
『ミス・サイゴン』、皆で応援していきましょう!
<特派員レポート④ ヒカリコさん>
全く予想もしていなかった『ミス・サイゴン』特派員依頼の電話に舞い上がってしまった私。
当日は特派員としての責務に緊張しつつも、わくわくとした期待いっぱいで帝劇へと向かいました。そこには15名の特派員の方が集合しており、600人の中より当選した自分を本当に幸運だと思いました。この日の帝劇はいつもと違って通路にはたくさんの機材や配役表が無造作に広がっており、これから始まる公演の緊張感が伝わってきました。
特派員の仕事は2階客席よりメモを取りながらの生稽古の見学です。「テレフォンシークエンス」の場面では、演出家と通訳の方が入り英語が飛び交っていました。そこにいきなりクリスが4名も! 同じ舞台に一度に4人立つのも、やはり稽古ならでは。感激しました。藤岡クリスの稽古風景を1階の客席より熱心に見ている井上さんも真剣そうでした。その後「トゥイの乱入」の場面ではトゥイが写真をちらっと見つつ入ってくる、hんの1.2秒の流して観てしまうシーンにさえ考えぬかれた演出がされていることを知りさすがプロと感じました。「ラストナイト」では4組のキムとクリスが一堂に集合し(しかも衣装はバラバラです)ベッドよりキムを抱きかかえる一番素敵なシーンを丁寧に稽古。クリスの生の声が2階客席まで聞こえてきました。
見学して感じたことは想像以上の繊細な演出が2時間ほどの『ミス・サイゴン』にびっしりと詰まっていること。また出演者・演出・照明・オケ・スタッフの皆さんの多くの方々の情熱や眼に見えない無限の努力で作り上げられている作品であること。短い時間ですが強く感じ、感動しました。
見学の後お聞きした「大使館でのヘリのシーンはベトナムで同時に何ヶ所でも繰り広げられていた」と伺い、さらに奥深い広がりを感じました。
最後にすばらしい企画をしていただきました東宝の皆様に本当に感謝いたします。子供・友人・夫婦でなんども足を運びます。「究極の愛」をさがしに!








