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舞台稽古見学 特派員レポート その2

7月11日、舞台稽古見学に来場された特派員の皆さんによるレポート、第2弾です。

第2弾では、ゆいさん、ロミさん、れみさん、クラウンさん、の4人のレポートをお届けします。



<特派員レポート⑤ ゆいさん>

今まで懸賞などには全く縁のなかった私にとって、今回の特派員に応募したのもダメもとだったのですが・・・「一生分の運を使い果たしたんだじゃないか!?」などと考えつつ、狐につままれた様な気分になりながらも7月11日に帝国劇場へ行って参りました。
まず帝国劇場2階のカフェにて東宝演劇部のスタッフの方々から説明を受けました。ストーリーと今日見学できる部分の説明をして頂き、いざ劇場内へ。なんと2階席最前列に座って良いと仰ってくださり、A席が精一杯な貧乏学生にとっては正に御神託でした(笑)。
劇場に入ってまず驚いたのが、下手側の舞台と観客席を繋ぐ仮設の橋のようなものの存在です。隣にいらっしゃった方に「本番ではなくなりますよね?」と失礼ながら思わず確認してしまうほど驚きました(笑)。
実際の稽古風景の感想として、キャストの方々の迫真の演技によりどんどんサイゴンの世界に飲み込まれていくのですが、ちょくちょくと演出家フレッドさんと振付のジョディさんの「Please stop!」が入ります。途端に皆さん素に戻ります(笑)。フレッドさんと振付のジョディさんには常時通訳の方がついていらっしゃいましたが、わかりやすいようゆっくりとキャストの方に直接話しかけている姿が印象的でした。
広い劇場内での連絡事項は全てマイクを通じて行われていましたが、中でも「~(舞台装置)、動きます」という放送は常に流れていました。なんでも『ミス・サイゴン』の舞台装置はコンピュータ制御のため一度動かし始めてしまうと止まらないので、理解していないと危険だからだそうです。
14日からプレビューなのでもっとピリピリとした雰囲気なのかと思っていたのですが、一歩一歩着実に進めているという印象を受けました。そして普段の公演中、観客はキャストの方々しか見ませんが、本当にスタッフ全員で作り上げているのだと実感しました。
最後に、こんな素晴らしい機会を与えて下さった東宝の方々に感謝いたします。



<特派員レポート⑥ ロミさん>

すっごく暑かった11日。10:30集合。ドキドキしながら帝劇へ行ってきました。
公演日以外の劇場に入るなんてもちろん初体験! 今まで座ったことのない2階の最前列で舞台稽古を見れる幸せ! なんともいえない気分でした。
演出家のフレッド・ハンソンさんg、クリス役の藤岡さんや井上さんら、出演者の方へ動きを指導していきます。英語と日本語が飛び交うインターナショナルな現場。通訳の方が瞬時に訳していくわけですが、そのテキパキとしたやり取りはさすが! 感心してしまいました。
そして目を引いたのは、舞台下手側オーケストラピット上の黒い橋のようなもの。ここを通れば、スタッフや出演者が舞台や客席をすぐ移動できるわけです。よく考えられていますよねー!
印象的だったのが、♪世界が終る夜のように のデュエットで、クリスがキムを持ち上げてクルクル回して降ろす、というリフトの場面。ここが皆さんなかなかうまくいかないらしく(笑)何回も何回も練習していました。コツは、キムがクリスの肩に手を置いてしっかり支えること。持ち上げてから動きだすこと。フレッド・ハンソンさんらも直接アドバイスしたこのシーン、皆さんチェックしてみてください!(^^)
それにしても、プレビューまであと2日しかない中で、直前にこんな細かいチェックを受け直ちに理解して覚える俳優さんたちの集中力はなんてすごいの!とびっくりしっぱなしでした。いろんな意味で手に汗握る稽古を目の当たりにしたことで、これだけ多くの人の心に響く舞台を創るには、私たちの目に見えないところでものすごい練習量と入念な打ち合わせがあるんだな・・・と実感しました。
だからこそ『ミス・サイゴン』は素晴らしい!



<特派員レポート⑦ れみさん>

2階最前列からの見学です。
「電話」の場面からスタート。ベトナム人の動きを変えたのでクリス全員&ベトナム人が舞台に集合し説明を受けます。そして「淫売じゃない♪」から始まりです。エンジニアは舞台上にいず、誰もいない所に向かってエンジニアがいるかのように演じているのはとても新鮮でした。
そしてそのままキムの部屋。細かい所まで注意が出て、進行が止まる度に「装置はそのままで音楽から」などの指示が。
そして「トゥイの侵入」~「世界が終わる夜のように」へ。
その後キム&クリスのはけ方の確認ということで全キム&全クリスが舞台に集合。
そして「よりそい踊ろう♪」から「MOD」の旗の登場辺りを。そして旗の退場の仕方を確認して「MOD」の通しを。そしてもう一度キムの部屋にセットを戻します。
ここで10分間休憩が入り、休憩後リフトの確認を全キム&全クリスですることに。キムはアオザイの人と3年後の衣装の人、クリスはGI服の人と3年後のパジャマの人といて、アオザイとパジャマの組合せだったりボロボロとGI服の組合せだったり、と不思議な感じでした。八百屋舞台なので少しのリフトでも大変そうです。
その後「よりそい踊ろう♪」~「MOD」のは他の入場を通しました。旗の入退場の練習をして「MOD」を通して「今も信じているわ」。間もなく歌い終わる!という所で照明チェック。
その後「クークープリンセス」の途中まで通しました。
そこで時間になり特派員は退場しました。
喫茶室に集まると、お昼まで用意して下さっていました。
食べているとスーパーバイザーの方を呼んで来て下さり色々なお話をして下さいました。
このような貴重な体験をさせていただきとても感謝しています。



<特派員レポート⑧ クラウンさん>

奇跡が私に舞い降りた! 開幕を間近に控えた舞台稽古を見学できるという幸せが! 胸の高鳴りを抑えるすべを見つけられないまま、劇場2階の最前列にこの身を置いた。
キャスト・スタッフ・オーケストラ、そして全ての舞台機構が終結しての稽古。それぞれのスペシャリストが絡みあっての、まさに美意識の競演! 劇場内は作品に向けられた熱い思いで溢れかえり、そのこだわりと集中力をみせつけられ、ただただ圧倒! 感動の連続だった。
自然な流れを作っていくうえでの綿密な計算。創り手の妥協を許さないこだわりのお陰で、我々観客は作品の世界にすっと入っていけるのだと気付き胸が熱くなった。だからこそ、魂まで揺さぶられるのだ! キャストの何気ない身の捌きにも込められた「思い」。舞台芸術の魅力を再確認した。
両腕を宙にかかげ、キムを抱えたつもりで旋回するクリス。。。立ち位置を執拗に確認するキム。。。キャストの方々の動きの中で最も印象的で強く心打たれたのは、「この稽古時間、この瞬間で掴み取ってみせる!」(摑みたい!という願望のレベルではない)という強い意識。真剣な眼差しで探っていく姿には震えがきた。確認作業の合間の一寸したタイミングをキャッチしては、導線や身体の向きなどを整理し自分の中に浸み込ませようとしている様子が窺え、その真摯で謙虚な姿に感動せずにはいられなかった。
全身全霊で役にぶつかっていくその姿。周りのことは目に入らないかのような熱演ぶりにもかかわらず、演出家や振付家の指示にしっかり応えていく冷静さ。「本物の集中力」と、役を生き抜いていくバイタリティをみせつけられた。情熱と冷静さのバランスを保てる集中力! ここに私達を魅了する秘密があるのかもしれない。
「愛」と「命」があらゆるかたちでひしめきあっている『ミス・サイゴン』。必死で生き、命の炎を燃やしている登場人物達と、最高のものを創り上げようと、はちきれんばかりの情熱を注ぎ挑んでいるスタッフ・キャストの方々の懸命な姿が重なり、熱いものが込み上げてきた。その甚大なるパワーを受けた私は、自分の人生にも思いを巡らさずにはいられなくなった。
作品に命が吹き込まれていく過程を体感してしまったこの事実! 私にとって人生の歴史に残る、まさに宝物となった。機会を与えて下さった東宝の皆様、別室にて貴重なお話を聞かせて下さった増田SV、そしてサイゴンカンパニーの皆様に、ありったけの感謝の気持ちを込めて。
ありがとうございました。

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